大阪でも鳴り響いた「齋藤さんだぞ!」拳王&清宮を降しGHCタッグ王座を防衛!

9月9日 NOAH「GLOBAL Jr. LEAGUE 2018」エディオンアリーナ大阪第二競技場 920人 超満員札止め 

(アピール、コメントなどはプロレス格闘技DXより)

 <第1試合 20分1本勝負>

 ○マイバッハ谷口 長井満也 コーディ・ホール(9分32秒 逆エビ固め)常剣鋒 林棟軒 ×稲村愛輝 


<第2試合 20分1本勝負> 

○Hi69 田中稔 池本誠知(11分42秒 片エビ固め)大原はじめ 熊野準 ×宮脇純太 ※ストゥーカスプラッシュ


<第3試合 30分1本勝負> 

○潮崎豪 小峠篤司 岩崎孝樹(10分21秒 体固め)モハメド ヨネ 小川良成 ×井上雅央 

※ショートレンジ豪腕ラリアット 


<第4試合 30分1本勝負> 

○杉浦貴 クワイエット・ストーム(2分48秒 リングアウト)×中嶋勝彦 マサ北宮 

◎再試合 

杉浦貴 ○クワイエット・ストーム(5分16秒 片エビ固め)中嶋勝彦 ×マサ北宮 ※50cmウデ・ラリアット


【試合後の杉浦&ストーム】 

――中嶋はまともにやり合わない空気を出しているが?  

杉浦「逃げてもいいよ、スカしてもいいよ。でも、それで勝てるのか? 勝てるんだったらいいよ、そのやり方で。現に今日、負けてるだろ? 試合を捨ててもらったら困るんだよ。いいよ、スカしても。でも最後、俺に勝つんだったら、スカすだけじゃ勝てないだろ? 思いっきり蹴り入れてこないと、思いっきり顔面張ってこないと、俺は倒せないだろ? このままじゃ倒せねえよ、俺のことは。スカすだけじゃ。ま、イライラしてっけどな」


――ベルトが欲しい気持ちも伝わってこない?  

杉浦「わかんない。スカしてスカして、どこでガッと来るかも分からないし」


――戦いづらい? 

 杉浦「今までの中嶋勝彦とは違うし、今までの挑戦者とも違うな」


――ストーム選手も前GHC挑戦者の北宮を破った形だが? 

ストーム「GHCタイトル行く前、凄いイキオイあった。でもそのイキオイ、50cm、イン・ユア・フェイスで止まっタ。プロレスラーとしてもちろん、チャンピオンになりたい。GHCヘビーのチャンピオンになりたい。でもタッグベルトが欲しい。ヨネと」 


<第5試合 「GLOBAL Jr. LEAGUE 2018」

 Aブロック公式戦30分1本勝負> 

【1敗1分=1点】▲HAYATA(12分36秒 両者ダブルフォール)【1勝1分=3点】▲YO-HEY


【YO-HEYの話】「なんやろね…この気持ち悪い感じ。それでもポジティブなYO-HEYちゃんやから、嫁と“引き分け"ってことをポジティブにとらえたいかな。でも、今は言ってもリーグ戦なワケや。でもなんやっけ? 鈴木ケンタロウ? あ、それは俺の地元の同級生や。鈴木鼓太郎ちゃんか。大先輩やな。すごい人やってことはなんとなくWikipediaでみたから知っとるけど、その人に『今のノアジュニアは麺のないペペロンチーノやな』的な感じでディスられとるって聞いて。俺もあんま感情ださないぺろんぺろんファイターなんやけど、やっぱり俺らが所属してるプロレスリング・ノア。俺が大好きなこのプロレスリング・ノアのジュニアをディスってくるっていうのは、俺は本当に許せません。だからその鈴木ケンタロウ…じゃなくて鈴木鼓太郎が向こうのブロックで上がってきたら、決勝戦でボコボコにしたるからな! シャーシャーシャー! 久しぶりのマグニチュード岸和田や!」


 <第6試合 「GLOBAL Jr. LEAGUE 2018」 Bブロック公式戦30分1本勝負> 

【1勝=2点】○タダスケ(15分31秒 片エビ固め)【1勝1敗=2点】×原田大輔

 ※アウトキャスト 


 【試合後のタダスケ】 

タダスケ「見ての通りや。意外性発揮したやろ? 今日、誰がシングルのチャンピオンから勝つと思っとった? おらんやろ? それは俺がしっかり意外性を発揮したからや」


 ――逆ニーアッパーを出したり、過去の引き出しを開けたようだが? 

タダスケ「蘇ったモンもあったけどな、まず前日にアイツが大原はじめとシングルやったってことがミソやろな。前日にだいぶ腰攻められとったから、昔の引き出し探り出しての腰攻め。昨日、徹夜で考えた。だから目の下にもクマができとんねん」


 ――初戦で最大の難敵を倒したが、このまま全勝優勝? 

タダスケ「せやな。全勝できるな。もう意外性やないな。本命やな。ダークホースちゃうな。ダークホースって書かんといて。俺、本命。以上、あとのリーグ戦も楽しみにしとけ。俺に注目しろ、もっと」


<第7試合 GHCタッグ選手権試合 60分1本勝負> 

【第45代選手権者組】丸藤正道 ○齋藤彰俊(24分34秒 片エビ固め)【挑戦者組】×拳王 清宮海斗

 ※デスブランド 

☆丸藤&彰俊組が初防衛に成功 


(試合終了後) 

丸藤「大阪の皆さん、今日はこんなに集まってくれてありがとうございました! 年寄り扱いしてるのかもしれねえけどな、俺はまだまだやることがある! まだまだ強くて高い壁として突き進むぞ!俺のパートナー、誰だと思ってんだ!?」

 

彰俊「齋藤さんだぞ」


 (長井、マイバッハ、コーディが登場) 

長井「おい丸藤。次の挑戦者はフーリガンズのマイバッハ谷口&コーディ・ホールだ。これは決定事項だ。丸藤、俺はしつけえぞ?」 


丸藤「おい、タコ坊主とデクの坊ふたり。そもそもな…お前たち、誰だよ? 何の実績もないクセに、このベルトに挑戦しようなんて100億年はえーんだ。おいタコ坊主、そうだな…お前の髪の毛が肩まで伸びたら挑戦受けてやる」


 長井「テメー吐いたツバ飲み込むなよ!」 

(フーリガンズ退場)  


丸藤「大阪の皆さん、今日はありがとう! あのタコ坊主の髪の毛が肩まで伸びたら挑戦を受けよう。それまで楽しみにしててくれ。今日はありがとう」


【試合後の丸藤&彰俊】 

――試合を振り返って?  

丸藤「あいつらが強いことなんて分かってんだよ。分かってるけどよ、まだまだ負けらんねえんだ。俺たちは。あいつらは、あいつらが勝ったほうが面白いって言うかもしれない。でも、そうじゃない。まだまだ俺たちは負けられない。意地だ。意地だよ。色んな部分で、もうあいつらの方が上かもしれない。でも、まだ負けない」


 ――試合を決めたのは齋藤さんでした

 彰俊「ホントに危なかったんで、何とか勝てたって感じですけど、やっぱりね“タッグとは何か"ってこと。一人は片一方にだけ夢中になって周りが見えてなかったでしょ? でもこっちは、俺がやられそうな時に俊敏にね、助けに入ってくれる。これがタッグなんだよ。お前が狙いたいのは何なんだ? そんなことも分からないで、タッグでベルトとか言ってもらいたくはないな」


 ――拳王が丸藤に執着しすぎた? 

彰俊「何も見えてねえってことだよね。ナメんなクソガキ!ってところですよ」


 ――フーリガンズが挑戦を表明してきたが? 

丸藤「なんだあいつら、フザけんなって。ただの“ハブ"の集まりだろ? ハブられたヤツらの集まり。まぁそうだな、言った通りだ。タコ坊主の髪の毛が肩まで伸びたら挑戦受けてやる。伸びないんだったら、カツラをかぶれ。次もう一回、拳王&清宮とやったほうが、まだやりがいあるよ」 


 今日はNOAH大阪大会を観戦。日曜日ということで用意されたイスはほとんど埋まり超満員となったが、中には東方英雄伝の選手目当てのファンも少なくなくなかった。そして東方英雄伝の実質上オーナーである湯川剛氏も今日は観戦に訪れていた。そして今シリーズはジュニアリーグということで場外フェンスがなしとなっていた。


 メインで行われたGHCタッグ選手権は、王者組が彰俊が開始からいきなりバックドロップから仕掛け、場外戦で清宮にハイジャックパイルドライバーを敢行して先手を奪い、リングに戻っても徹底的に集中攻撃を浴びせる。

 清宮はジャンピングアッパーカットで反撃すると、交代した拳王が丸藤のステップキックを「全然全然効かねえんだよ!」と受けきり、丸藤の鞭のようにしなる逆水平と拳王のミドルキックと打ち合いとなるが、重さで拳王が打ち勝ち、足払いから背中へフットスタンプ、後頭部へのダブルニー、アンクルホールドと攻め込み、丸藤もトラースキック・イリュージョンで反撃を狙うが、全て見切った拳王はハイキックからスピンキックも丸藤が見切るも、拳王は輪廻を炸裂させ、交代した清宮もミサイルキックで続く。

 丸藤の側転からのドロップキックに対して、清宮もドロップキックで応戦、ジャーマンで投げるが、タイガースープレックス狙いは丸藤が堪え、清宮の串刺し狙いをかわした丸藤が串刺し虎王を炸裂させて、両者は交代する。

 彰俊は拳王に裏落とし、アインクロースラムと畳み掛けると、デスパニッシュを決めるが、パワーボム狙いは拳王が着地して足を払うと蹴暴を連発、しかし勝負を狙ったダイビングフットスタンプがかわされると、彰俊はニールキックを放ち、丸藤が入り、彰俊を踏み台にしての串刺し虎王を狙うが、ところがブロックした拳王は、清宮丸藤をトップロープに固定し、新崎人生ばりのロープ渡りからの蹴暴を炸裂させ、排除すると、彰俊をアンクルホールドで逆立ち状態にしてから、どてっ腹にミドルキックを炸裂させる。

 彰俊はスイクルデスを放つが、もう一発狙いは拳王がビンタを放ち、丸藤が慌ててカットに入るも、清宮がジャーマンで再び排除、勝負と見た拳王はハイキックからダイビングフットスタンプを投下して、勝負あったかに見えたが、丸藤がカットに入って九死に一生を得る。

  拳王は再度蹴暴を狙うが、彰俊がスイクルデスで迎撃し、丸藤も彰俊を踏み台にしての虎王で援護すると、スイクルデスと虎王のサンドウィッチ攻撃も決まり、必死で抵抗する拳王にスイクルデスから奥の手のデスブランドで3カウントを奪い王座を防衛。挑戦者組に丸藤だけでなくチームとしてのパターンを読まれ、彰俊も再三ピンチに見舞われたが、丸藤が懸命にフォローして勝利に繋げた。また拳王も丸藤の眼前で彰俊を仕留めようとしたが、深追いし過ぎたようだ。

 丸藤組のアピールの後で第1試合で英雄伝&稲村組を破ったフーリガンズが挑戦を表明も、丸藤が実績不足を理由に拒否、だが長井に対して「お前の髪の毛が肩まで伸びたら挑戦受けてやる」と条件を課した。2日の後楽園では現世代、新世代の双方に宣戦布告したフーリガンズだが、さっそくタッグ王座に狙いをつけた。挑戦に漕ぎつけるかというと、長井は全日本プロレス参戦時に秋山準のGAORA王座に挑戦する際に、秋山からユニット名を敗れたらDARK NIGHTMAREからスイートナイトドリームを改めることを条件にして、挑戦に漕ぎつけた経緯もあるだけに手段を選ばずに挑戦に漕ぎつけることは必至だろう。

 「GLOBAL Jr. LEAGUE 2018」公式戦は、大阪大会ではRATEL'S同士の対戦が組まれ、BブロックではYO-HEYvsHAYATAの金髪夫婦対決が実現。YO-HEYは妙な手つきでからかうような探り合いを見せるが、HAYATAが舐めるなと言わんばかりにスーパーキックを炸裂させ、そのまま場外戦も、HAYATAが客席めがけてパワーボムを狙うと、YO-HEYはフランケンシュタイナーで逆に客席に叩きつけ、HAYATAは府立体育会館の固いイスに直撃となり大ダメージを追う。

 これでリードを奪ったYO-HEYは再度の場外戦ではノータッチトペコンも披露、HAYATAのハンドスプリングエルボーもドロップキックで迎撃してリードを奪うが、勝負を狙った顔面GはHAYATAが叩きつけ、すざましい読み合いを繰り広げるも、HAYATAがスーパーキックを炸裂させると、ツイスト・オブ・フェイトを決め、ムーンサルトプレスで勝負を狙うが、かわされて自爆となってしまう。

 今度はYO-HEYが顔面Gからスーパー顔面Gを狙うが、かわされたところでYO-HEYが丸め込みが、HAYATAが崩したのか、双方とも両肩が着いてダブルフォールとなり3カウント、まさかの結末に館内は静まり返る。しばらくして拍手が起きたが、自分的には結末を含めて物足りなさを感じざる得なかった。

 Aブロックの原田vsタダスケは、後入場の原田を背後からタダスケが襲撃して試合開始となり、花道ダッシュのラリアットや、パワーボムから原田の背中に膝を打ち付ける荒技を披露してから逆エビ固めと腰攻めで先手を奪い、原田もエルボーで反撃するが、腰の痛みのせいで威力が半減してしまう。

 それでも原田はランニングエルボーで活路を見出すと、突進するタダスケをスロイダーで投げ、エプロンの攻防ではジャーマンも敢行、リングに戻ってブレーンバスターの体勢からの牛殺しを決めるも、雪崩式狙いはタダスケが雪崩式オーバートライスを刊行してから、オーバートライスを決めると、地団駄ラリアットで勝負を狙うが、かわした原田は吸い込み式足折り固め、大☆中西ジャーマン、ニーアッパーからローリングエルボーと畳みかける。

 両者はエルボー合戦から、原田がワンツーエルボーも、タダスケがカウンターのラリアットから再度地団駄ラリアットを狙うが、キャッチした原田がバク宙気味に開店してからジャーマンで投げ、ボディーエルボーを連発してから片山ジャーマンを狙うと、レフェリーを掴んだタダスケが急所蹴りで阻止し、ナックルからラリアット、掟破りのニーアッパーを炸裂させると、最後は顔面への後頭部へのプリンスズスロウンからアウトキャストで3カウントを奪い勝利。地団駄ラリアットが再三かわされたところで原田の流れになるかと思ったが、片山ジャーマン狙いを急所蹴りで阻止する姿はまさしく冬木弘道を彷彿させた。地団駄ラリアットといい冬木のスタイルがタダスケのスタイルになりつつあるのかもしれない。

 第4試合のGHCヘビー級選手権前哨戦は、先発で出た中嶋が杉浦のエルボーを受けず、一方的にキックを放つと、いきなり場外へ降りて北宮と共にバックステージへと戻り、場外カウントが数えられるも、戻らないため、そのまま試合放棄のリングアウト負けとなって、館内は騒然としてしまう。

 この結末に杉浦が再試合を要求したところでアグレッションが杉浦を襲撃して再試合となり、中嶋の行為に怒った杉浦は打撃戦やビックブーツの相打ちなどで激しい攻防を繰り広げる。

 しかし中嶋に顎を蹴り上げらると、場外に逃れた杉浦をフェンスなどで痛めつけ、リング内では北宮がストームを仕留めにかかるが、サイトースープレックスを体を浴びせて潰したストームが低空クロスボディーからウデラリアットで逆転勝利も、中嶋は構わず杉浦を痛めつけて高笑いとなった。


 大阪大会は英雄伝目当てのファンも多かったが、NOAHの試合でもノリが良く大いに沸いた。両国大会からNOAHも良いムードで来ているだけに、持続させるだけでなく発展させて欲しい。

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