9月30日 ZERO1「ドリームシリーズ 誕生の陣 弾丸戦士・田中将斗デビュー25周年記念大会」後楽園ホール 852人
(コメント、写真などはプロレス格闘技DXより)
<第1試合 30分1本勝負>
○日高郁人 菅原拓也(9分39秒 片エビ固め)高岩竜一 ×北村彰基
※ラリアット
<第2試合 30分1本勝負>
○TARU(1分32秒 体固め)×横山佳和
※クリスのパッケージドライバー
<第3試合 30分1本勝負>
○宮本裕向 石川修司(10分40秒 回転エビ固め)×佐藤耕平 SUGI
<第4試合 NWA・UNヘビー級選手権試合 30分1本勝負>
【第32代王者】○将軍岡本(15分1秒 体固め)【挑戦者】×大谷晋二郎
※張り手
☆岡本が2度目の防衛に成功
<第5試合 30分1本勝負>
○クリス・ヴァイス(12分2秒 片エビ固め)×ハートリー・ジャクソン
※パッケージドライバー
【試合後のTARU&ヴァイス&岡本】
TARU「まずはや。今日の勝利者、クリスから(ヴァイスがジャクソンをこき下ろし、リアル・ブードゥー・マーダーズの強さをアピールする)あいつらがなんぼあがいても、わしら本物には勝たれへんねん。クリスと2人でやっとったリアル・ブードゥーだけどよ。新しいお客さんが来てくれたからよ。前からこいつはスカウトしとったんや。SMOP時代から。やっと首を縦に振ってくれた。紹介します。将軍岡本」
岡本「今回、ずっとTARUさんのほうから勧誘を受けてて。自分の中で、もう1個殻を破りたくて。VMが割れた時点でどちらにつくか凄い迷ったんだけど、少数でもしっかりベルト持っているTARUというこの偉大な人物、ここにいたほうが強くなれるんじゃないかと思って、今回決めたんで。これからVMとして行動していきます」
TARU「まあ、将軍岡本には気持ちようなってもらうために、わしとクリスがお膳立てして、これからドンドンドンドン潰していくだけだから。俺は言うとくけど、ベルトを4つ持ってる。コレクターや、ベルトの。でもよ、コレクターの意味合いを教えたるわ。将軍の持っているベルトもコレクターの1つやってことや。集めるっていうのは我がだけじゃないねん。チームで集めたらええんや。このチームになんぼベルトがあるんや。それそろわしらが乗っ取らせてもらいましょうか。菅原のこともあるよ。10月26日にやろ? シングル。菅原、ホンマに勇気があって、わしにたてつくんやったら、噛みついてくるんやったら、正々堂々と受けてやろうやないか。まあ、そういうこっちゃ」
<第6試合 30分1本勝負>
○田中将斗 杉浦貴(25分29秒 片エビ固め)火野裕士 ×関本大介
※スライディングD
【試合後の田中】
田中「台風が来てて、西のほうから来ていただいている人には帰れない状態でも来てくれた人がたくさんいたと思うし、またそういうことがあって、来たくても来れない人もいたと思います。でも、そういう中で、これだけ集まってくれて、本当に僕は幸せ者だと思っています。僕が目標にしていた自分なりの枚数っていうのは大幅に超えれたし、本当に25年やってきて、できた僕に今日協力していただいた方だとか、来てくれた方、また来たくても来れなかった人というのは僕にとっての宝なんで。そういうものはもっと大事にしていきたいと思います。あと、今は25年経ってて、衰えている気がまったくしないので。このままだったら30年も行けるし、35年も行けるんじゃないかなと自分なりには思っているんですけど、先のことを見たらキリが無いので、本当に1年1年…。もうプロレス人生で折り返しにはとっくに来ていると思いますけど、衰えというのは自分でも感じてないし、観に来てくれている人もそういうのは思ってないと思うんで。本当に1年1年、1試合1試合大事に戦っていきたいなと思います」
――結婚については?
田中「一般の人なので詳しくは言わないですけど…。来年、パパになるので。人気レスラーとか顔で売っている人はたぶん公表しないでそのままあれだと思うんですけど、僕にはそういうのは無縁なので。でも、あんまりプライベートなことをペラペラとリング上で喋るのは凄く恥ずかしいので、一番最後にサラッと言っただけで終わらせたんですけど。本当にそういう家族っていうのができて、また子供もできてくると。元気で産まれてきてくれると思うんで、一段と気持ちを引き締めて。怪我とか、そういうものは本当にできないと思うし、気をつけながら、コンディションよく、まだまだ田中将斗健在というのをアピールしていかないといけないなと思います」
――お相手は年下?
田中「はい。詳しくは言わないですけど、だいぶ年下です。詳しくは言わないですけど、たまに親子と間違われることがあります。きっかけは知人と食事した時にいた人です」
――子供に試合を見せられるようになるまで頑張りたいという気持ちもある?
田中「そうですね。お父さん頑張ってるねとか、物心ついて、お父さんがプロレスをやってて、声を出して応援してくれるぐらいまでは頑張りたいなとは思っているので。たぶん今の調子でいけばやれると思います。頑張ります」
田中将斗のデビュー25周年記念大会が開催され、NOAHの杉浦との弾丸ヤンキースで、火野&関本組と対戦。第3試合後のセレモニーではWRESTLE-1での相棒である黒潮"イケメン"二郎も祝福に駆けつけた。
火野と関本は田中のデビュー25周年を祝すかのように、コーナーに押し込んで互いに逆水平を浴びせ、タフネスさを誇る田中もグロッキー気味なるなど窮地に立たされるが、交代を受けた杉浦が試合を盛り返すと、息を吹き返した田中も奮起する。
終盤には関本を捕らえると弾丸ヤンキースが怒涛の連係や、エルボーによるサンドバックタイムで猛ラッシュをかけ、関本のロールスルージャーマンをキックアウトした田中はラリアット、関本のラリアットもカマイタチで迎撃してからランニングエルボー、ショートレンジでのスライディングDと畳みかけ、最後はスライディングDで3カウントを奪い、デビュー25周年を勝利で飾り、試合後は4人で健闘を称えつつ、田中が結婚したことと、まもなく子供も授かることを公表して、「3・2・1ゼロワン!」で大会を締めくくった。
自分が始めて田中将斗を見たのは大仁田FMWの時代から、FMW正規軍の切り込み隊長となり、ミスター・ポーゴの鎌攻撃で流血しながらも、大仁田に繋いでいくのが田中の役目だった。大仁田FMWが新生FMWとなり、ポーゴとのシングル戦で勝利を収めてから頭角を現し、ハヤブサと共に両輪としてFMWを支えたが、FMWがエンターテイメント路線へと転換したことで、田中は意気投合した邪道、外道、中山香織と共に「コンプリートプレイヤーズ」を結成し、経営危機でリストラ志願者を募ったのに乗じてFMWを去った。このときは誰もが4人で行動するかと思ったが、田中は旧ZERO-ONE、邪道と外道は新日本プロレス、中山はフリーと分かれ、コンプリートプレイヤーズは発展的解消、ZERO1も何度も体制が代わったが、新しい相棒となった大谷と共にZERO1を支えてきた。
自分は田中がZERO1のミスタープロレスと称しているのは、ZERO1を通じて様々な団体に参戦するだけでなく、また海外でもWWEやECWなども経験するなど、幅広い活躍をしているからだったが、田中の原点は間違いなくデスマッチであり、田中の背中にある傷痕が歴史を物語っているように証明している。
田中も今年で45歳、もっと長くやっていたような気がするが、結婚発表も驚いたけど、現在ではプロレス界に存在して当たり前のようなレスラーになった。これからも頑張って欲しいと思う。
最後に田中将斗選手、デビュー25周年、そして結婚おめでとうございます。
第2試合ではTARUが横山と対戦し、クリスのパッケージドライバーで速攻勝利を収めた後で横山のリーゼントをハサミで切り落とす暴挙に出る。
第4試合でのUN選手権は激しいチョップの打ち合いから岡本がバックドロップを決め、それでも立ち上がる大谷に張り手を浴びせて3カウントを奪う王座を防衛。
セミファイナルのジャクソンvsクリスの外国人対決は、レフェリーがダウンしている間にTARUが乱入してジャクソンを襲撃、鉄パイプでの殴打を狙ったところで、岡本が駆けつけるも、岡本がクリスではなくジャクソンにぶちまましを浴びせ、最後はクリスがパッケージドライバーで3カウントを奪い勝利、TARUは岡本のVM入りをアピールすると、菅原に襲い掛かり、鉄パイプで左腕を殴打して、岡本共に退場していった。
岡本は昨年からTARUからVM入りを勧誘していたが、それはあくまでダミーに過ぎず、本命は田中だった。岡本を入れたのは岡本自身がヒールに興味を持ったのと、TARUが田中や火野と比べてコントロールしやすいと考えたからなのか、分裂からVMはTARUとクリスだけとなっていたが、岡本を加えたことで、やっと反撃体勢を整えたようだ。
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