ドン・レオ・ジョナサン

 日本プロレス、国際プロレス、全日本プロレスに来日したドン・レオ・ジョナサンさんが死去した(享年87歳) 


 ジョナサンさんが最後に来日したのは1993年9月3日の全日本プロレス、もう引退していたのもあって現役選手ではなくレジェンドレスラーをゲストとして招くする企画「スペシャルゲスト in 武道館」のレジェンドとして招かれた。1989年1月にこれも全日本の企画だったレジェンドとのトークショーである「オールディーズ・バット・グッディーズ」では当時若手だった菊地毅に必殺技であるハイジャックバックブリーカーを披露、この時点ではカナダのバンクーバーで潜水業の会社を経営しており、現役ダイバーとしても海の中へと潜っていた。


 初来日は1958年、日本プロレスに来日したジョナサンは力道山の保持するインターナショナルヘビー級に挑戦、力道山はインターヘビー級王座を獲得したばかりで初防衛戦の相手だったが、力道山時代に来日したのはただ1度、その後日本プロレスや国際プロレスに来日、国際では後にアンドレ・ザ・ジャイアントとなるモンスター・ロシモフと対戦した。本人がタイトルに無欲だったことと、一つのテリトリーに定着せず、渡り鳥のようにテリトリーを渡り歩く生活を好み、また副業としてダイバーとしても活躍していたこともあって、常連として日本には定着しなかった(来日回数は9回)


 ジョナサンが現役として最後に来日したのは1978年の全日本プロレスの「チャンピオンカーニバル」だったが、レスラーとしてはピークを過ぎており、鶴田は破ったものの馬場やアブドーラ・ザ・ブッチャーに敗れ優勝争いに加わることが出来なかった。  


ご冥福をお祈りします。