石川修司が全日本プロレスに電撃入団!入団初戦でザ・ボンバーにリベンジを果たし世界タッグ王座を防衛!

1月2日 全日本プロレス「2019ニューイヤーウォーズ」後楽園ホール 1440人 超満員

(画像は全日本プロレスTV、試合内容は実況ツイートより)

<第1試合 青柳亮生 田村男児デビュー戦 20分1本勝負>

○青木篤志 佐藤光留(9分11秒 逆エビ固め)×青柳亮生 田村男児


<第2試合 30分1本勝負>

ギアニー・ヴァレッタ ○ブラック・タイガーⅦ(9分30秒 逆エビ固め)ジェイク・リー ×大森北斗


<第3試合 30分1本勝負>

渕正信 西村修 ○TAJIRI(9分6秒 横入り式エビ固め)秋山準 ×丸山敦 鈴木鼓太郎


<第4試合 新春バトルロイヤル>

○ジェイク・リー(8分6秒 体固め)×吉江豊

※退場順=青柳亮、田村、北斗、秋山、渕、西村&ヴァレッタ、TAJIRI、鼓太郎、ブラックⅦ&丸山、光留


<第5試合 30分1本勝負>

宮原健斗 ○野村直矢 青柳優馬 ヨシタツ(17分6秒 片エビ固め)KAI ×大森隆男 ブラックめんそーれ ゼウス

※マキシマム


<第6試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>

【第50代王者】○岩本煌史(15分21秒 エビ固め)【挑戦者】×岡田佑介

※孤高の芸術

☆岩本が初防衛に成功


<第7試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>

【第83代王者組】諏訪魔 ○石川修司(18分33秒 片エビ固め)【挑戦者組/2018世界最強タッグ決定リーグ戦優勝チーム】ジョー・ドーリング ×ディラン・ジェイムス

※ジャイアントスラム

☆諏訪魔&石川が4度目の防衛に成功。


 全日本プロレスの2019年度が開幕し、大会前には全選手が揃い、秋山が社長として新年の挨拶を行った後で、新入団選手を発表、2017年度からフリーとして全日本を主戦場にしてきた石川が秋山のたっての希望で正式の所属選手になることが発表された。


 石川はメインで諏訪魔との暴走大巨人で保持している世界タッグ王座をかけて、ジョー&ディランのザ・ボンバーと対戦、両チームは昨年12月11日に世界最強タッグリーグ公式戦で対戦しており、この時はディランがチョークスラムで石川を降して最強タッグ優勝を果たしたことから、暴走大巨人にとってもリベンジをかけた試合となった。

 序盤は互いに出方を伺うも、ジョーが諏訪魔をロープへ振り、諏訪魔がロープを持って堪えたところで控えのディランがラリアットで強襲をかけると、場外戦で諏訪魔を痛めつけてから先手を奪いにかかる。

 諏訪魔を捕らえたザ・ボンバーだったが、ディランのブレーンバスター狙いは諏訪魔が投げ返すと石川に交代、石川は串刺しラリアット、ジャイアントフットスタンプと反撃するが、スプラッシュマウンテン狙いはディランにリバースされ、代わったジョーがショルダーからラリアット、エルボードロップと攻め込むも、石川はキチンシンクから諏訪魔に代わり、諏訪魔はフライングショルダー、スロイダーで投げるも、ラストライド狙いはジョーがリバースする。

  諏訪魔はラリアットを連発するが、ジョーはスパインバスターで返すと、石川vsディランに代わり、ショルダーからエルボー合戦、串刺しラリアットの応酬からのラリアット合戦は石川が勝つと、諏訪魔が入り、暴走大巨人はディランを捕らえてトレイン攻撃、ダブルチョップからラストマウンテンを狙うが、ジョーがカットに入り、二人まとめてダイビングクロスボディーを浴びせる。

 ディランと石川が逆水平、エルボーを打ち合う、ディランがラリアットを浴びせると、諏訪魔が入るがジョーがドロップキックで排除すると、孤立した石川を捕らえて連係で蹂躙、合体ボンバードライバーで勝負に出るが、諏訪魔が間一髪カット、だがディランが諏訪魔にバックドロップを投げると、ザ・ボンバーは諏訪魔に合体レポリューションボムを狙う。

 しかし諏訪魔が回転エビ固めで切り返すと、ジョーを排除して暴走大巨人が諏訪魔のジャーマン、串刺しラリアット、石川のジャイアントニーと怒涛の猛ラッシュから、暴走大巨人によるサンドウィッチラリアットが決まり、諏訪魔がバックドロップから石川はファイヤーサンダー、前から後ろとカミゴェを浴びせる。

 石川はディランにジャイアントニーを炸裂させると、最後はジャイアントスラムで3カウントを奪い、入団初戦を勝利で飾り、防衛とリベンジを果たした。

 試合後になると勝利の余韻に浸る暴走大巨人に、夜に大日本プロレス後楽園大会を控える関本大介&岡林裕二のストロングBJが乱入、かねてから世界タッグ王座挑戦を表明していストロングBJは改めて挑戦を迫ると、暴走大巨人は挑戦を受諾、敵地のリングである大日本1月13日、後楽園大会での選手権が決定となった。

 関本は現在ZERO1の世界ヘビー、大日本のBJW世界ストロング王座の二冠王となって絶好調で、最強タッグ公式戦では秋山とのコンビで暴走大巨人を破っている。また今回は秋山ではなく気心が知れている岡林とのコンビで、岡林も12月31日の年越しプロレスで復帰後初のゴーレムスプラッシュを披露するなど、復調ぶりをアピールしていることから、暴走大巨人にしてみればザ・ボンバーより手強い相手になるかもしれない。

 2015年1月に石川は全日本に初参戦したが、この時はDDTの石井慧介の代役としての出場だったものの、石川の試合を見た秋山が気に入ったことが全てのきっかけだった。代役から三冠王者となって、そして全日本の所属になった。たった一つのきっかけから全日本で所属の座を掴み取ってしまった。ただ一つ気になるのはDAMNATIONとの今後の関係、おそらく3日のDDT後楽園でカリスマ(佐々木大輔)が見解を出すだろうが、ペットとして扱っていた石川の出世には喜んでいるものの、内心は複雑な心境なのではないだろうか…


 セミファイナルで行われた世界ジュニアヘビー級選手権は、岡田がロックアップのまま場外へ押し出すも、鉄柵攻撃を狙った際に岩本がカウンターで一本背負いで投げてから、クルックヘッドシザースなどの首攻めで一気にリードを奪う。

 岡田はドロップキックでやっと活路を見出し、串刺しフォアアームの連打からランニングエルボー、ブレーンバスター、岡田は後頭部ラリアットからスリーパー、ジャーマンスープレックスホールドと畳みかける。

 岩本は突進する岡田を担ぎ上げるが、岡田はスリーパーで捕獲、ショートレンジラリアットを連発してからラリアット、フィッシャーマンズスープレックスからサトンデス狙うが、岩本が阻止して払い腰で投げる。

 岩本は雪崩式ブレーンバスター、ジャーマン、ポップアップ式ラリアット、ドラゴンスープレックスからジャーマン、孤高の芸術でと畳みかけて3カウント、完勝防衛を果たした。

 内容的には岡田がセミのタイトルマッチを意識しすぎたのか硬かった、自分の思うとおりの試合は出来ないどころか、サトンデスだけでなくインターセプトすら出せずじまいで終わり、厳しいとしか言いようがなかった。岡田も普段の試合とタイトルマッチは違うというものはわかったと思うが、今後に期待したい。