1月3日 全日本プロレス「2019ニューイヤーウォーズ」後楽園ホール 1585人超満員札止め
<第1試合 20分1勝負>
○岡田佑介 青柳亮生(6分58秒 逆エビ固め)大森北斗 ×田村男児
<第2試合 30分本勝負>
○西村修 佐藤光留(8分24秒 首固め)×渕正信 ヨシタツ
<第3試合 30分1本勝負>
ジェイク・リー ○岩本煌史 崔領二(8分56秒 片エビ固め)秋山準 ゼウス ×丸山敦
※孤高の芸術
<第4試合 30分1本勝負>
○諏訪魔 石川修司 青木篤志(8分37秒 体固め)ジョー・ドーリング ディラン・ジェイムス ×ギアニー・ヴァレッタ
※バックドロップ
<第5試合 GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負>
【第16代王者】○TAJIRI(13分43秒 首固め)【挑戦者】×藤田ミノル
☆TAJIRIが5度目の防衛に成功
<第6試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
【第105代王者組】○野村直矢 青柳優馬(17分15秒 片エビ固め)【挑戦者組】×大森隆男 ブラックめんそーれ
※マキシマム
☆野村&青柳が3度目の防衛に成功
<第7試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第62代王者】○宮原健斗(28分34秒 シャットダウンスープレックスホールド)【挑戦者】×KAI
☆宮原が初防衛に成功
後楽園2連戦の2日のメインでは三冠ヘビー級選手権が行われ、メインは王者の宮原にKAIが挑戦、KAIは11月25日の平沼大会で宮原から直接フォールを奪っており、この実績を盾にして挑戦にこぎつけた。
序盤は宮原がグラウンドでレッグシザースからフェースロック、クルックヘッドシザースと首攻めで先手を狙うが、KAIが場外へ追いやると、宮原がブラックアウトを狙うが、KAIがかわして鉄柱に誤爆、これを逃さなかったKAIが宮原の足を鉄柱に固定してのドラゴンスクリュー、足を鉄柱に叩きつけるなど足攻めで形成を逆転させ、客席に叩きつけてからのフロアでのブレーンバスター狙うが、宮原が不時着すると、突進するKAIを担いで南側の柵へギロチンホイップで叩きつける。
自身のペースに戻した宮原は頭突きを連発、鉄柱を使った首攻め、リングに戻ってスリーパー、レッグドロップ、トップロープに固定して膝蹴りから、ドロップキック、ストンピングの連打と攻め込み、間が空いたところでKAIは足への低空ドロップキックで返すも、宮原は久々のスネークリミットで捕獲して絞めあげる。
宮原が低空ドロップキックからサイドへのドロップキックとお馴染みの攻めを狙うが、宮原のパターンを読んだKAIがジャンピングハイキックで迎撃、顔面への直撃を食らった宮原は目を傷め、宮原の串刺しショルダーもかわしたKAIはエプロンからメテオインパクトを狙うが、リング内に不時着した宮原はロープ越しのビックブーツ、しかしもう一発はKAIがキャッチしてロープ越しのドラゴンスクリューを決め、場外に追いやられた宮原にトペスイシーダを命中させる。
リングに戻った宮原にKAIは串刺しラリアット、串刺しジャンピングハイキック、ジャーマンからスーパーキック、そしてスプラッシュプランチャ狙いは宮原が阻止し、逆に雪崩式を狙うが、KAIが頭突きで動きを止めると、パワーボムは宮原がフランケンシュタイナーでコーナーに叩きつけ、串刺しブラックアウトを炸裂させる。
宮原は後頭部にブラックアウトからジャーマン、ブラックアウトと畳みかけるが、再度のブラックアウトはKAIがキャッチしてドラゴンスクリューから足四の字固めで捕獲、ロープに逃れた宮原にKAIはパワーボムからスプラッシュプランチャは宮原が剣山も迎撃も、膝に更なるダメージを負ってしまう。
宮原は垂直落下式ブレーンバスターからエルボー合戦に持ち込むが、KAIが連打からジャンピングハイキックを炸裂させ。ラリアットからスプラッシュプランチャを投下、しかしメテオインパクトは逃れた宮原がブラックアウトを炸裂させ、シャットダウンスープレックス狙いも、KAIが膝へのバックキックからスーパーキックを浴びせる。
宮原はブラックアウトを炸裂させるが、突進したところでKAIがファイヤーサンダーで突き刺し、メテオインパクトを狙うが、逃れた宮原はジャパニーズレッグロールクラッチ、キックアウトしたKAIがスーパーキックの連打も、宮原はブラックアウトを狙ったところでKAIの雁之助クラッチは、切り返した宮原が二段式ジャーマンスープレックスで投げ、最後は必死で抵抗するKAIにシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い王座を防衛した。
宮原は2月27日に30歳を迎えることから、次回防衛戦とされる2月24日横浜文体大会の挑戦者に誰を迎えたいかファンに募り、三冠最多防衛記録とプロレスMVPをマニュフェストに掲げ、お馴染みの宮原劇場から「後楽園ホール…最高!」で大会を締めくくった。
試合内容に関しては、KAIが武藤敬司譲りの足攻めと、自身のプロレスで攻め込んでいったが、最後は膝を痛めながらも宮原が執念で仕留めた。今年の宮原は最多防衛記録とプロレスMVP受賞をマニュフェストに掲げたが、最多防衛記録は宮原時代の到来の証しであり、全日本の不動のエースを目指すもの、2月19日のジャイアント馬場20回忌記念興行では新日本プロレスの棚橋弘至との対戦を熱望しているが、宮原は棚橋の真似をしているのではと賛否があったものの、宮原が棚橋になったからこそ、全日本はV字回復するまでに至り、また棚橋自身もヨシタツを通じて宮原に会ってアドバイスするなど、宮原のことを認めていることから、棚橋との対戦は全日本プロレスの不動のエースになれるかどうか、試される対戦になるのではと思う。次期挑戦者に関しては今シリーズ中に誰かが名乗りを挙げるだろうか、一番可能性があるのは野村なのではないだろうか…
セミファイナルのアジアタッグ選手権は、エプロンでの攻防でめんそーれの援護を受けた大森がエプロン上で野村にパイルドライバーを敢行すると、リングに戻りワイルドめんそーれによるハブクロー、めんそーれがハブスリーパー、サイドからスライディングキックと攻め込んでいく。
窮地を脱した野村は青柳に交代、青柳はフォアアームから旋回式クロスボディー、ミサイルキックで大森に攻勢をかけるが、大森はビックブーツからニールキックで応戦、交代しためんそーれは卍固め、ハブ水平と攻め込むが、突進したところで青柳がドロップキックで迎撃、交代した野村が串刺しエルボーからショルダー、青柳が入って連係で捕らえにかかる。
野村の山折りから青柳がジャーマン、野村がスピアーと波状攻撃でめんそーれを追い詰めるが、野村はマキシマムを狙いは、逃れためんそーれはトラースキック、野村はレッドアローも、めんそーれはエンドレスワルツ式スクールボーイで応戦し、交代した大森がネックブリーカーからフルネルソンバスターを決め、めんそーれが入りトレイン攻撃からハブネルソンクラッシャーで野村を追い詰める。
そこで青柳がカットに入りめんそーれにジャンピングニー、大森には野村とのダブルドロップキックを放つも、ノムヤギのトレイン攻撃は大森がアックスボンバーで迎撃、大森が野村にアックスギロチンドライバーから、めんそーれがダイビングフットスタンプ、そして大森がアックスギロチンドライバーからアックスボンバーで勝負を狙ったが、青柳はジャンピングニーで迎撃すると、これを逃さなかった野村はジャーマンスープレックスホールド、フロッグスプラッシュ、マキシマムと畳みかけて3カウントを奪い王座防衛を防衛、ワイルドめんそーれもめんそーれの頑張りでかなり攻め込んだが、野村の窮地を青柳が見事にフォローして勝利に繋げた。
GAORA TVチャンピオンシップは、TAJIRIと藤田がグラウンドやアームドラックなど静かな攻防ながらも館内のファンを魅了させるが、TAJIRIは串刺しをレッグシザースで倒した藤田は後頭部ニーを浴びせ、コーナーナックル、逆水平と攻勢に出ると、TAJIRIはハンドスプリングエルボーで応戦、だがバスソーキックは藤田がかわして延髄斬りの連打も、SAYONARAツームストーンはTAJIRIが丸め込み、ハンドスプリングエルボーを狙うが、藤田が逆さ押さえ込みで切り返す。
TAJIRIはバスソーキックを一閃するが、もう一発は藤田がかわしてアンクルホールド、だがTAJIRIが逃れ場外へ追いやられると、藤田はトペスイシーダを放ち、リングに戻ってコーナーはTAJIRIが追いかけるも、藤田がTAJIRIの入場の際に被っていた麻袋をTAJIRIの頭に被せて落とし、TAJIRIの視界を奪ったところでダイビングボディープレス、スピアーで攻め込んでいく。
藤田がコーナーからのダイブを発射するが、麻袋を取ったTAJIRIがグリーンミスト噴射して撃墜、最後は首固めで3カウントを奪い、王座を防衛。序盤は見ごたえのある攻防も、藤田の麻袋をTAJIRIに被せたまでは良かったが、グリーンミストを仕掛ける隙を与えてしまい、自身が策に溺れる結果になってしまった。
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