2月24日 全日本プロレス「2019 EXCITE SERIES~2019 Jr. BATTLE OF GLORY~」神奈川・横浜文化体育館 2109人
(試合内容は実況ツイート、画像は全日本プロレスTVより)
<第1試合 20分1本勝負>
○西村修
大森北斗(8分22秒 足四の字固め)ギアニー・ヴァレッタ ×青柳亮生
<第2試合 2019 Jr. BATTLE OF GLORY
スペシャル10人タッグマッチ 30分1本勝負>
丸山敦 岡田佑介 TAJIRI ○鈴木鼓太郎 フランシスコ・アキラ(8分20秒 エンドレスワルツ)青木篤志 ブラックめんそーれ ×佐藤光留 ブラック・タイガーⅦ 力
<第3試合 渕正信デビュー45周年記念試合 vol.2
スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○渕正信 大森隆男(9分35秒 首固め)秋山準 ×百田光雄
<第4試合 30分1本勝負>
石川修司 ○青柳優馬 KAI(14分16秒 ジャックナイフ式エビ固め)ゼウス ×ヨシタツ
吉江豊
<第5試合 30分1本勝負>
○野村直矢(10分48秒 片エビ固め)×ディラン・ジェイムス
※マキシマム
<第6試合 2019 Jr. BATTLE OF GLORY 優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
【 Aブロック1位 】○岩本煌史(14分59秒 片エビ固め)【Bブロック1位】×吉岡世起
※孤高の芸術
☆岩本が2年ぶり、2度目の優勝
<第7試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【第84代王者組】関本大介 ○岡林裕二(29分6秒 片エビ固め)【挑戦者組】×ジェイク・リー
崔領二
※ゴーレムスプラッシュ
☆関本&岡林が初防衛に成功
<第8試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第62代王者】宮原健斗(32分29秒 シャットダウンスープレックスホールド)【挑戦者】×諏訪魔
☆宮原が2度目の防衛に成功。
全日本今年初の横浜文体大会のメインは宮原の保持する三冠王座に諏訪魔が挑戦、7日の後楽園では諏訪魔の万力スリーパーに絞め落とされ、20日の新木場でも諏訪魔の新技・ラストジャーマンを喰らうなど、前哨戦では諏訪魔の勢いに押されたままで選手権を迎えた。
序盤でロックアップから諏訪魔に押し込んでエルボーを放つと、ストンピングからヘッドロックと先手を奪い、宮原のビックブーツも受けきった諏訪魔はショルダーを浴びせる。
、諏訪魔がダブルチョップからスリーパーで捕らえるが、宮原が慌ててロープへ、宮原のビックブーツをかわした諏訪魔はフライングショルダー、場外戦へ逃れた宮原は鉄柵攻撃からビックブーツ、鉄柵へスタンガン、頭突きの連打で一気に流れを変え、花道に連行してエルボー合戦を繰り広げると、宮原がDDTで突き刺し、諏訪魔の古傷である首を狙うも、調子に乗りすぎた宮原はエプロンダッシュを狙うと諏訪魔が鉄柵に叩きつけ、宮原も首を痛めてしまう。
リングに戻ると諏訪魔がコーナーで宮原の頭部を踏みつけ、串刺しラリアットからDDT!フェースロックで絞めあげ、宮原はエルボーの連打も諏訪魔が投げ放しでの二段式ジャーマンことストライクジャーマンで投げ、コーナーに逆さ吊りにして宮原の顎を踏みつけてから、リング下降り宮原の首を絞めげる。
諏訪魔は豪快なラリアットからバックドロップ、逆エビ固めで捕らえ、諏訪魔は喉へニードロップ、串刺しダブルチョップ、串刺しラリアットからスロイダーと畳みかけるが、ラリアットをかわした宮原が低空ドロップキックからサイドへのドロップキックと得意のパターンへと持ち込んで流れを変えようとする。
宮原は串刺しブラックアウトからブレーンバスター狙いは諏訪魔はエプロンへ投げ返し、延髄斬りからロープ越しで万力スリーパーで捕獲、絞めあげられた宮原が半失神で場外へ転落し、場外カウントカウント9で何とかリングに戻ったが、諏訪魔はビックブーツを連発、スロイダーと、諏訪魔の勢いに押されて宮原はペースを掴めない。
諏訪魔はラストライドを狙うが、宮原がDDTで切り返し、やっと自分の流れになって喜んだ宮原は後頭部へ串刺しブラックアウトからジャーマン、ブラックアウトと畳みかけるが、シャットダウンスープレックス狙いは、諏訪魔がバックキックで逃れてストライクジャーマンで投げ、万力スリーパーで絞めあげる。
完全にグロッキーとなった宮原を諏訪魔は起こしてラストライドを狙うが、宮原はフランケンシュタイナーからブラックアウトも、諏訪魔がかわしてジャーマンで投げれば宮原も、ジャーマンで応戦してブラックアウトも、起き上がった諏訪魔がジャーマンで応戦する。
エルボー合戦は宮原が連打で諏訪魔がダウンするも、起き上がった諏訪魔がダブルチョップを連打、しかし突進は宮原がブラックアウトから、後頭部ブラックアウトを炸裂させ、二段式ジャーマンから勝利を確信した宮原はシャットダウンスープレックスを狙う。
しかし諏訪魔が逃れ、宮原のブラックアウトをキャッチしてラストライドで叩きつけると、諏訪魔はバックドロップは宮原が浴びせ倒したが、突進したところで諏訪魔がラリアットから新技のラストジャーマン、ラリアット、バックドロップと怒涛の猛ラッシュをかける。
諏訪魔はラストライドを狙うが、宮原が不時着して万力スリーパーを狙う諏訪魔にジャーマンで投げると、シャットダウンスープレックスホールドは決まるが、諏訪魔はカウント2でキックアウトする。
まさかの切り札をキックアウトされた宮原だったが、すぐ諏訪魔に再びシャットダウンスープレックスホールドを決め3カウントを奪い王座を防衛した。
試合後に宮原が去り行く諏訪魔に「ありがとうございました!」と一礼し、ダメージを負いながらも宮原劇場を敢行、次の挑戦者を募ると、第5試合でジェイムスを降した野村が現れ挑戦を表明しつつNEXTREAMTシャツを脱ぎ捨てて、NEXTREAM脱退も示唆する。宮原は「待っていたぜ!」と手を差し伸べたところで野村がマキシマムを狙い、宮原は慌てて逃れるも、「もう戦いは始まっているんだよ!覚悟しとけ!」と宣戦布告した。
試合内容に関しては、三冠王座を保持していた頃と思い出させるように諏訪魔が圧倒的な強さで試合の大半をリードしていた。だが宮原の強味は驚異的なスタミナと粘り、諏訪魔の怒涛の攻めを宮原が耐え切ったことで凄さを見せつけたが、試合後に宮原が諏訪魔に一礼する姿は全日本は諏訪魔から宮原へと代わっていくことを感じさせた。
そして野村が挑戦表明したが、これは宮原が一番望んでいたことで、時代を掴んだことで敢えて追われる立場になることを選択した。野村もNEXTREAM脱退、バックステージでも青柳とのタッグ解散とアジアタッグ王座返上を示唆したが、王座返上とチーム継続は青柳と相談した上で今後を決めるという。野村だけでなく青柳も宮原から独立する技量は充分に備わっている。それを考えるとNEXTREAMもそろそろ潮時か、今までは宮原が時代を追いかけてきたが、これからは時代から追われることで三冠戦線も新しいステージへと向かい始めたようだ。
「2019 Jr. BATTLE OF GLORY」優勝決定戦は岩本が吉岡と対戦、吉岡がゼロ戦キックで場外へ追いやりラ・ケブラータを発射、リングに戻るとサッカーボールキック、胸板へローキックの連打、フェースロックからキャメルクラッチへ移行して先手を奪う。
吉岡はロープ越しでのカーフストンプも、突進は岩本がエルボーアタックで迎撃し、串刺しバックエルボーからブレーンバスターで流れを変えるが、読み合いから吉岡がニールキック、シザースキック、みちのくドライバーで反撃、串刺しニーから顔面へ串刺し低空ドロップキックを浴びせる。
吉岡はミドルキックも岩本がニーアッパーからネックスクリューで反撃し肩固めで捕獲、しかし岩本は孤高の芸術狙いは吉岡が逃れ、背中へのフットスタンプ、スーパーキックからクロックストライクス狙うも、岩本がカウンターで阻止、だが吉岡はをクロックストライクスを浴びせ岩本がダウンする。
吉岡はFUMIEを決めると、担ぎ上げるが逃れた岩本が大外刈りを3連発、ジャーマンスープレックスホールドからドラゴンスープレックス狙うが、吉岡がサムソンクラッチで切り返すと、ラ・ミスティカからスーパーキック、ラストファルコンリーで岩本を追い詰める。
吉岡はスワントーンボム狙うが、岩本が雪崩式一本背負いで投げると、ラ・ミスティカを狙うが岩本が払い腰で投げ、ドラゴンスープレックスを決めると、吉岡のスーパーキックからの突進を岩本が孤高の芸術で3カウントを奪い、2度目の優勝を果たし、世界ジュニアのままで優勝という偉業を達成した。
WRESTLE-1勢の2連覇も阻んだ岩本だが、世界ジュニアのままで優勝を果たしたことで、全日本ジュニアも岩本時代となった。果たして岩本に立ちはだかるのは誰だ・・・?
セミの世界タッグ選手権は、王者のストロングBJがジェイクを捕らえて代わる代わるボディースラムで投げるなど圧倒的なパワーを誇示するが、劣勢のSweeperは場外戦で流れを変え、崔はサッカーボールキック、ボディースラム、ボディーブローの連打、ミドルキックで関本を捕らえにかかる。
しかし岡林に交代すると、岡林が串刺しラリアットからブレーンバスターで投げ、逆エビ固めで捕まり、ジェイクに代わると岡林に連続キチンシンクの連打を浴びせるが、岡林は逆水平、ショルダー、ボディースラムで返し、関本に代わってスピアーからアバランシュホールドと攻め込まれてしまう。
崔に代わりエルボー合戦で関本が圧倒するも、崔はビックブーツ、フェイントからのサッカーボールキックからスカイキックを浴びせるが、関本が串刺しラリアットからハーフラッチスープレックスで投げてからコーナーは崔がキックで動きを止め、トップコーナーから雪崩式ブレーンバスターで投げる。
岡林vsジェイクになり、ジェイクがレッグラリアット、串刺しビックブーツ、サイドスープレックスと攻め込むが、ジェイクがバックドロップ狙いは岡林が阻止も、ジェイクがキチンシンクからDDT、PKと畳みかける。
Sweeperは岡林を捕らえにかかり、崔が入ってサンドウィッチPK、連係から俺ごと刈れを狙うが、関本がカットに入ると、ストロングBJがアルゼンチンバックブリーカーの競演、ジェイクを捕らえて合体クローズラインから眉山で投げる。
ジェイクと岡林がエルボー合戦から、ジャイアントキリングを連発するが、生膝ジャイアントキリングがかわされると、岡林がラリアットの連打からゴーレムスプラッシュで3カウントを奪い王座を防衛した。
内容的には関本など大日本勢を知る崔が上手くお膳立てをしたが、ジェイクが生かしきれなかった。ジェイクに足りないのは岡林のような爆発力かもしれない。
最後に休憩前には「2019チャンピオンカーニバル」の出場選手、ブロック分けが発表された。
<Aブロック> 宮原健斗、真霜拳號、青柳優馬 ゼウス、ギアニー・ヴァレッタ、崔領二、ディラン・ジェイムス 石川修司 岡林裕二
<Bブロック> ジョー・ドーリング、サム・アドニス、ジェイク・リー 野村直矢、ヨシタツ、吉田隆司、ジョエル・レッドマン、橋本大地 諏訪魔
前年度覇者であるNOAHの丸藤正道はエントリーせず、他団体からはDRAGON GATEの吉田、大日本の岡林と大地、K-DOJOの真霜だけとなったが、外国人選手は常連のジョー、ディラン、バレッタに加えて、昨年の「Lucha Fiesta」に参戦し、ウルティモ・ドラゴンと抗争を繰り広げたアドニス、そしてPACと組んで初代NXTタッグ王者となり、2014年のRPWと新日本プロレスとの合同興行ではオカダ・カズチカとも対戦したレッドマンが参戦、外国人勢の参戦が多くなったということは全日本もそれだけ自力をつけてきたということなのかもしれない。
自分的には岡林に注目したいが、それぞれの道を歩みだした野村、青柳にも注目したい。
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