高橋が竹田から一矢を報いデスマッチ王座を奪還!関本は新技で鈴木からストロング王座を奪取!

11月11日 大日本プロレス「両極譚~RYOGOKUTAN~2018」両国国技館 3880人


(アピール、コメント、写真などはプロレス格闘技DX詳細版より、試合内容は実況ツイートより)

<第10試合 BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 30分1本勝負> 

 【挑戦者】○関本大介 (15分40秒 リストクラッチ式ジャーマンスープレックスホールド)【第12代王者】×鈴木秀樹

 ☆鈴木が6度目の防衛に失敗 関本が第13代王者となる


  【関本の話】「獲ったぞ、オラ! 鈴木秀樹から獲ったぞ。これからどうする? 俺は鍛えて、自分を磨いて突き進むのみだ。それにお前らついて来い。いいか? 一言、鈴木秀樹は素晴らしいチャンピオンだった。もう1回やりたい。何度でも戦いたい。以上です」


 <第11試合 BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合 両国~バリケードof DEATH~ダブルボード&ダブルバリケード+αデスマッチ 30分1本勝負> 

【挑戦者】○高橋匡哉(19分38秒 片エビ固め) 【第36代王者】×竹田誠志

※塩の上へのジャックハマー

 ☆竹田が10度目の防衛に失敗、高橋が第37代王者となる。


(試合終了後)

高橋「正直言いますけど、実は一騎当千でも負けているんです。実はもう3連敗しているんです。3度目の正直じゃなくて、実は4度目の正直なんです。挑戦表明してから自暴自棄になるぐらいネガティブになる時もありましたけど、自分を信じてやってきてよかった。やっとベルトを取り返せました。まだ僕は1勝しかしてないんですね。ということは、竹田さんに3回も勝たなきゃいけない。やりましょう。今日は無理ですけど、またやってください。勝ち逃げは許しません。今日はありがとうございました」

竹田「ああ、久々にシングルマッチで負けたよ。やっぱり負けの悔しさって忘れてたけど、高橋、俺に負けの悔しさを思い出させてくれてありがとう。今の大日本プロレスに俺が言いたいのは、地方会場でも大きな会場でもいろんな会場でこうやって激しい血を流さなきゃダメなんですよ。俺はデスマッチファイターという生き方に後悔してない。明日どうなってもいい。何がどうなってもいいけど、リングを二足の足で立って帰る。これがプロレスラー、デスマッチファイターだ。だから、これからは竹田誠志の大日本じゃなくて、高橋匡哉の大日本を作っていってくれ(退場)」

高橋「竹田さんの言う通りですよ。自分の足で帰って、お客さんと売店で最後会って、着替えて家に帰るまではデスマッチファイターです。と言いたいところですが、どうやら大きな代償を負ってしまったらしいので、ちょっとばかり病院行っちゃうかもしれません(所属選手をリングに呼び込む)改めて、本日はご来場誠にありがとうございました。4回目の両国大会、いかがだったでしょうか? ご満足していただけたでしょうか。次の両国はもっともっと激しい戦い、期待してください、来年の両国ですが、だいたいこれぐらいの時期に開催される予定です。またこの時期に両国でお会いしましょう」


【試合後の高橋】

高橋「やっと獲れました。3度目の正直という名の4度目の正直で獲りました。正直、何か言えと言われても、そこら中が痛いし、(言葉が)出てきません。これから竹田誠志の言った通り、この1年半はきっと竹田誠志の大日本プロレスだったかもしれませんが、明日から高橋匡哉のデスマッチ、高橋匡哉の大日本を目指して頑張ります。とりあえずもうしんどいから帰っていいですか?(笑) 何かあれば」 ――今日の勝てた勝因は?  

高橋「自分を信じてこの1ヵ月やってきたという結果かなと。僕はそんなにハートの強い人間じゃないし、他のデスマッチファイターより足りないもんばっかですよ、僕は。そんなにデカいわけじゃないし、運動神経がそんなにあるわけでもないし。ただ、誇れるのはちょっとばかし丈夫ぐらいなもんですかね。身長があるってわけじゃないですけど、それが長所になればいいかなと思います」  

――2年連続で両国のメインを勝利で締めたが?  

高橋「そうだ、2年連続だ。じゃあ、来年もこの時期にメインをやりましょう。てことは、1年間守り抜かなきゃですね。守り抜いてやりましょう。来年も3年連続で記録を作りますよ」


 セミファイナルでは鈴木の保持するストロング王座に関本が挑戦、両者は5月5日の横浜文体大会で王座をかけて対戦しているが、この時はじっくりとしたグラウンド中心の試合だったこともあって30分時間切れ引き分けに終わり、今回は鈴木の指名を受けて関本が挑戦となった。

 序盤こそはじっくりとしたグラウンドも、鈴木がクルックヘッドシザースで関本の首を捕らえ、ネックロックで絞めあげ、関本はモンゴリアンチョップで脱出を狙うが、一旦解いてかわした鈴木は再度捕獲、関本はボディースラムで脱出を狙うが、鈴木は離さずじっくり絞めあげる。

 関本はフルネルソンで捕らえ、鈴木は脱出も、関本はバックを奪ってアームロック、鈴木は首投げも、今度は関本が外さず、逃れた鈴木は側転からスピアー、関本がロープにもたれるが、鈴木は構わずエルボーを放ったことで、関本が怒るも、鈴木は関本のペースに付き合わず、フィンガーロック、鈴木が押すが関本が押し返し、切り返して倒した鈴木はロックアップから関本がヘッドロックも、鈴木はワンハンドバックブリーカーを決める。

 鈴木はリバースフルネルソンから指を極めつつストレッチで捕らえ、関本はラリアットを狙うが、かわした鈴木はスリーパーで捕獲、だが関本はアトミックドロップ、ラリアットはかわされるも、関本は延髄斬りからジャーマンで投げ、鈴木はエプロンに逃れ、関本はロープ越しのブレーンバスターを狙うも、着地した鈴木はバックドロップホールドから卍固めで捕らえる。

 両者はラリアット合戦も鈴木がドロップキックを放つと、ジャーマンパイルドライバーで突き刺し、ダブルアームスープレックスで勝負に出るが、関本はカウント2でキックアウトする。

 フィニッシュをキックアウトされたことで焦りが出た鈴木はエルボースマッシュを繰り出すも、関本がラリアット、頭突きを浴びせてから、新技のリストクラッチ式ジャーマンで3カウントを奪い王座を奪取、試合後は鈴木も潔く敗戦を認め、関本の腰にベルトを巻き、リング下でもゲスト解説を務めていた岡林から祝福を受けた。

 今回は前回がフルタイムの引き分けだったことで、決着を狙って鈴木から仕掛けて、ペースを崩さず攻めていったが、ダブルアームスープレックスがキックアウトされたことで、鈴木からペースが崩れたところで一気に攻め込まれてしまった。

 また関本は4度目の戴冠だが、ストロング戦線は時代が進んだと思ったら、結局王座は関本に戻ってしまい、また時代は逆戻り…、ストロング戦線に危機感を訴えた神谷も、両国大会では宇藤に敗れてしまい空回りが続く、関本の存在をなかなか打ち破ることの出来ないことも、ストロング戦線がデスマッチの上に立てない原因の一つではないだろうか…


 メインのデスマッチ選手権は、コーナー下にはイス、コーナーには空き缶を輪切りに切ったガジェット、剃刀&画鋲ボード、リング下にはフォークボードと有刺鉄線のバリケートボードがセットされ、高橋は有刺鉄線ボードと袋詰めの塩を持参して登場した。

 互いに出方を伺うが、竹田がイスに座り、高橋も座ると殴り合い、竹田がイスでフルスイングも、ガジェットボードに振ろうとしたら竹田が振られて直撃、高橋は有刺鉄線ボードで竹田の背中を殴打、花道に雪崩れ込むも、竹田はハサミで高橋の額を刺し、リングに戻ってハサミパンチを浴びせる。

 竹田はハサミで高橋の額をえぐると、殴り合い、竹田がキチンシンクからガジェットボードをリング中央にセット、その上へTシャツを脱がした高橋をボディースラム、後頭部へソバットからランニングニー、顔面整形と畳みかけ、高橋はたまらずエプロンに逃れる。

 竹田はフォークボード上へ断崖式パワーボムを狙うが、高橋はリングに逃れ、リングに戻り突進する竹田をアームホイップで場外へ出してフォークボードに直撃、竹田の背中は大流血となる。リングに戻った高橋はフライングラリアット、セカンドコーナーに竹田をセット、画鋲&剃刀ボードをセットしてジョンウーを発射して、キャノンボールで追撃、高橋はコーナー下にイスを二脚セットしてその上に画鋲&剃刀ボードをセットも、手間取ったところで竹田が反撃し、その上へスパイダージャーマンで直撃させる。

 竹田はローリングセントーンを投下してからジャーマンスープレックスホールドを決めると、フォークがセットされているラダーを投入、それを高橋にセットしてコーナーも、イスを投げて阻止した高橋が塩を投げた、リング下の有刺鉄線バリケートめがけて雪崩式を狙うが、竹田がパワーボムで逆に叩きつけるも、転落した竹田も大ダメージを負ってしまう。

 リングに戻った両者はエルボー合戦、竹田がソバットから剣山を散乱させた。互いに剣山を刺し合って頭突き合戦からジャーマン合戦、竹田がグーパンチからロックボトム、そしてロッキンボを炸裂させ、竹田はフォークラダーの上へUクラッシュ、そしてリバースUクラッシュで勝負を狙うが、高橋が逃れてアメインズインパクトを決め手からジャックハマー、そして傷だらけの竹田に塩を撒いてからジャックハマーで3カウントを奪い王座を奪還、竹田の長期政権に終止符を打った。

 高橋のアピールの通り、vs竹田は4連敗、今回は一矢報いたが、高橋にとっては本当に一矢報いたに過ぎない。竹田とは高橋が勝ち越すまでとことんやる覚悟を示した。また高橋は昨年も両国のメインを飾り勝利を収めていることから、本人とっては両国はゲンの良い会場になりつつある。

 しかし長期政権の竹田の後で引き継いだことから、高橋にとっても新しい戦いの始まりでもある。果たしてどんな王者像を築いていくのか、今後に注目である。

 例年なら7月に開催していた大日本両国大会も、改修工事もあって11月にズレ込んでしまったが、11月はどの団体も両国でビックマッチを開催しないことから、これからは11月開催も悪くはないのではと思う。果たして来年はどの月に開催するのか?

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