12月18日 DRAGON GATE「FANTASTIC GATE2018」後楽園ホール 1564人満員
(画像はDRAGON GATE NETワークより)
<第1試合 20分1本勝負>
Kagetora しゃちほこBOY ○箕浦康太 大和ヒロシ(8分25秒 バベルギア)斎藤了 ドン・フジイ Gamma ×問題龍
<第2試合 20分1本勝負>
○ジェイソン・リー(9分56秒 反則勝ち)×Eita
※レフェリーに暴行
<第3試合 30分1本勝負 3WAYタッグマッチ>
吉野正人 ○石田凱士(11分48秒 タイガースープレックスホールド)望月成晃 ×ワタナベヒョウ
※もう1チームはYAMATO&U-T
<第4試合 インターナショナルスペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○フラミータ バンディード(17分36秒 片エビ固め)PAC ×DAGA
※フラムフライ
<第5試合 30分1本勝負>
Kzy 横須賀ススム ○堀口元気(16分36秒 バックスライド・フロム・ヘブン)ビッグR清水 神田裕之 ×吉田隆司
<第6試合 土井ダーツスペシャル10人タッグマッチ 60分1本勝負>
ドラゴン・キッド K-ness, KAZMA SAKAMOTO Ben-K ○KAI(22分12秒 片エビ固め)吉岡勇紀 ×B×Bハルク ”brother”YASSHI 土井成樹 ドラゴン・ダイヤ
※メテオインパクト
今年最後のDRAGON GATE後楽園大会では、毎年恒例の土井ダーツで選ばれた10選手によるタッグマッチが行われた。
土井組は若干噛み合わなかったが連係でBen-Kを捕らえてリードを奪うが、キッド組は一番キャリアの浅いダイヤを捕らえて形成を逆転させる。
しかしダイヤは師匠キッド譲りのデジャヴをKAZMAに決めると、ハルクは土井との連係から吉岡がミサイルキックをKAZMAに命中させ、土井はキッドとクネスを同士討ちさせると、ハルク、YASSHI、吉岡が同時空中弾、ダイヤはトペコンで続き、土井も狙うがKAZMAに阻止される。
、Ben-Kクラッシュを受けきった土井はエルボーからバックドロップはBen-Kは旋回式バックドロップで応戦、だが串刺しスピアーはかわされてそのまま場外へ転落してしまい、YASSHIはキッドに垂直落下式ブレーンバスターで突き刺せば、キッドはクリフトを決めるも、ダイヤもキッドの眼前でクネスにクリフトを決め、師匠相手に火花を散らす。
吉岡はKAZMAにミサイルキック、バックドロップ狙いはKAZMAが延髄斬りで阻止すると、キッド組がトレイン攻撃から連係で吉岡を捕らえるが、KAZMAはAXボンバーはBen-Kに誤爆してしまうと、土井組がトレイン攻撃、ハルクの左右のローキックの援護から土井のバカタレスライディングキックをBen-Kに命中させ、吉岡がクローザーで追い詰め、ダイヤもヨシタニック風のカサドーラで叩きつける。
終盤では各選手が入り乱れて乱戦、キッドがウルトウラカンラナを土井に決めると、カットに入ったハルクにKAIはスーパーキックを浴びせ、マウスで応戦も、KAIは回転延髄斬りからメテオインパクトでハルクから3カウントを奪い勝利を収めた。
しかし試合後にKAIがトップの一角であるハルクを破ったことを大きく強調して「2019年はもっともっと、DRAGON GATEに上がって上を目指していくんで宜しくお願いします!」と今後もDRAGON GATEに継続参戦するだけでなく、タイトル戦線のも参入することをアピール、さすがの土井もKAIに敵意を見せつつ継続参戦を歓迎した。
KAIは8月から全日本プロレス時代からのパートナーである大和と共に、後楽園大会を中心に参戦してきたが、フリーとして全日本を主戦場にしてきたこともあって、DRAGON GATEでは明確なテーマを出していなかった。
KAIも大和と共にメキシコ闘龍門で修行してきたことからDRAGON GATEのスタイルにも合わせることが出来る。また現在の全日本ではヘビー級相手にも互角以上に渡り合い、全日本1・3後楽園では宮原健斗の保持する三冠ヘビー級王座への挑戦も控えている。KAIがタイトル戦線に本格参入となれば、驚異的な存在になることは間違いないだろう。
また第2試合ではジェイソンがEitaと対戦するも、EitaはセコンドのR.E.Dを駆使してジェイソンを徹底的に痛めつけるだけでなく、ジェイソンのセコンドに着いていたキッドも痛めつけるなどやりたい放題で暴れまくる。たまりかねたキッドが乱入してEitaに襲い掛かるが、返り討ちにされ、レフェリーもEitaを制止したものの、Eitaは試合を完全に無視してレフェリーにも暴行を振るって反則負けとなるも、試合後もEitaは「反則負けになったのはキッドのせいだ」と逆ギレしつつ、23日の福岡では勝ってキッドのマスクを剥いだ上で丸坊主にすることを予告した。
23日の福岡国際センター大会で行われる今年最後のビックマッチのメインでは、オープン・ザ・ドリーム王者のPACが参戦しないのもあって、ブレイブ選手権のキッドvsEitaのマスカラ・コントラ・カベジェラマッチがメインに抜擢されたが、Eitaの憎悪のこもったキッドへの逆ギレぶりは異常に見えるかもしれないが、それだけビックマッチのメインに抜擢されたということで、いきり立っているということなのかもしれない。
またセミ前では闘龍門JAPAN設立~DRAGON GATE旗揚げを含め、創立20周年を記念して後楽園を含めた主要大会で記念試合を開催、1・16後楽園大会では望月成晃vs近藤修司が行われることになった。
近藤が古巣であるDRAGON GATEに参戦するのは15年ぶりで、YASSHIや大鷲透、菅原拓也、高木"ジェット”省吾と共に悪漢一色を率いていたが、素行不良を理由に解雇され、それ以降は近藤の中ではDRAGON GATEという存在はNGになり、全日本に移籍してから2011年に「GAORAスーパーファイト2011」でタッグながら土井と対戦するも、近藤が嫌々組まれたカードだったこともあって、近藤が土井の技を一切受けず、徹底的に痛めつけていた。
その近藤の風向きが変わった理由はCIMAらSTRONG HEARTSがWRESTLE-1に参戦するようになってからで、最初はCIMAが参戦してきたときは嫌悪感を示していたが、近藤もWRESTLE-1の副社長になったこともあって、団体を優先しなければいけない立場となり、CIMAらを受け入れることで、次第にDRAGON GATEに対する複雑な思いが解消されていったのではないだろうか・・・
近藤が上がるということは、おそらくだが闘龍門の創始者であるウルティモ・ドラゴン、DDTを主戦場にしている大鷲、ZERO1を主戦場にしている菅原など参戦する可能性も否定できないが、セミリタイアとなったマグナムTOKYOとSUWA、DRAGON GATEに対して含むところのがあるTARUなどの参戦は難しいのかもしれない。
最後に福岡のビックマッチや年度最終戦も控えているが、今年のDRAGON GATEの1年は「慌」で前社長である岡村隆志氏が病気で退任したことで、新体制が慌しく発足されたが、これまで中心となってDRAGON GATEを牽引してきたCIMAがT-Hawkやエル・リンダマン、山村武寛と共に拠点を上海に移して、本戦から一線を画し、YAMATOやハルクと共にDRAGON GATEを牽引するはずだった鷹木信悟も対談して主戦場を新日本プロレスへ移籍してしまった。
団体的には大ダメージだが、こういったときこそ団体の底力が試される。その結果として若い選手らが自己主張し始め、空いたポジションを奪うために争いだした。Eitaや清水、Ben-KもREDを率いることで本格的にトップ取りへ動き出した。若い選手らの台頭がDRAGON GATEをどう変えていくのか、来年も注目だと思う。
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