温泉宿へ行くはずが、宇宙大戦争だった!


12月21日 みちのくプロレス「みちのくプロレス2018東京大会Vol.7 宇宙大戦争〜無理難題〜」後楽園ホール1511人超満員札止め


<第1試合 みちのくプロレスvsZEEO1対抗戦 15分1本勝負>

○大瀬良泰隆 川村興史(9分4秒 ジャーマンスープレックスホールド)岩崎永遠 ×北村彰基


<第2試合  アジアンドリームミクスドマッチ 20分1本勝負>

○グレック・グロリアス 里歩 駿河メイ(11分26秒 エビ固め)さくらえみ 高梨将弘 ×バリアン・アッキ

※ウイングオブグローリー


<第3試合 みちのくレジェンドvsBADBOY 30分1本勝負>

卍丸 Ken45° ○拳剛(12分9秒 片エビ固め)ウルティモ・ドラゴン ディック東郷 ×気仙沼二郎

※フロッグスプラッシュ


<第4試合 絶好調タッグvsSUPERSTARS>

○剣舞 ラッセ(13分18秒 片エビ固め)日向寺塁 ×郡司歩

※巖鬼


<第5試合 宇宙大戦争13~グレイテスト・ボヘミアン・ガチ☆・オブ・ザ・セクシーズ 時間無制限1本勝負>

○ザ・グレート・サスケ バラモンシュウ バラモンケイ ゴージャス松野  ウルトラマンロビン(49分54秒 片エビ固め)デイジーヒルトン1号 ヴァイオレットヒルトン2号 ヤッペーマン3号 ×LGBTaro 髭女ガイナ チビクソプリティ将軍

※高輪ゲートウェイ


 これは奇怪な出来事だった、有給が溜まっているということで、たまにはプロレスのことを忘れて旅行に出ようと思いつき、連休の前日に有給を取り、1泊2日で旅行に出ることにした。自分は電車に乗って萎びた温泉宿に向かっていた・・・はずだった。しかし気がつけば後楽園ホールにたどり着いており、みちのくプロレスのリングがある。"これは一体何が起こったんだ!?"と戸惑いつつ、観戦することにした


全てのきっかけは10・20新木場で元ミニマスターことプリティ太田がヤッペーマンズに敗れた際に3号との対戦と宇宙大戦争の開戦を突如アピールし、11・14仙台で3号と太田の対戦が全員テニスウェア着用という中で行われ、太田が敗れてしまい一方的に宇宙大戦争を終戦させようとするが、納得いかないマスターとバラモンが太田を罵倒、翌日の仙台大会ではヤッペーマンズに太田が加わり、リング解体デスマッチでムーの太陽と対戦するも、全員自転車を乗り回すという異様な雰囲気で行われる。

 試合はマスターが1号&2号の合体パワーボムを喰らってしまい太田がカバーして3カウントを奪われてしまうと、GAINAによく似たフレディー・マーキュリーらしき人物が登場して唄を歌うと、映画「ボヘミアンラプソディ」にハマったのか、これに乗ったマスターが年末の紅白歌合戦、ガキ使の笑ってはいけない、レコード大賞に匹敵すると言われる年末の風物詩、宇宙大戦争の開戦を宣言し12・21後楽園での実現となった。


第1試合から第4試合が一気に行われた後で、休憩前にガン闘病中のフジタjrハヤトが登場、ファンに必ず復帰することを約束し、宇宙大戦争をファンに向けて煽る。
今回の宇宙大戦争は、映画 「ガチ星」の主演俳優である安部賢一さんが特別リングアナを務め、まずバラモンはグローブとプロテクター着用、バット片手にミカンをボールにして、ファン目掛けてノックを始める。松野とロビンは海水パンツ姿の競泳スタイル、反対側からはグレイトショーマンに影響を受けた4人、そしてフレディ・マーキュリーとなったタロが「タロタロ」を連呼、しんがりに登場したマスターは佐村河内氏の作曲、演奏の新テーマ曲で自転車に乗って登場する。

試合前にプリティが「オイ、ムーの太陽!今まで障害者に対して差別、メチャクチャしてくれたな!、その障害者に対して……攻撃出来るのかなぁ~?そして3号に対してDV出来るのかなぁ~?」と挑発すると、バラモンはそのために松野を起用したと説明、松野は過去をエグられる。
ここでLGBTaroが足踏みで『ウィー・ウィル・ロック・ユー」風に「宇宙~♪宇宙~♪大戦争♪カマ~ン!」と煽ると、マスターも乗って「う~ちゅ~大戦争~♪開戦だぁ!」と歌って試合がスタート、同時にバラモンが水撒き散らす。
LGBTaroがバラモンをマイクスタンドにして歌えば、バラモンと1号、2号は合わせ鏡のように同じ動きをして相打ち、松野は3号を髪を引きずるなど痛めつけて館内からDVコールが出るも、3号も逆DVで反撃する、プリティはロビンのマスクを剥ぐなどリング内での攻防をよそに、マスターはひたすらリングの周りを自転車で走り回る。

遂に場外戦になると各自自転車に乗ってリングの周りを走り回り、リング内に自転車を持ち込んでクラッシュ、バラモンは南側にラダーをセットして上からLGBTaro目掛けて水をかけ、リング内でもLGBTaroを挟んでキャッチボールを開始、そしてLGBTaroの尻にケツバットを浴びせる。

 ここでセコンドの忍と関根龍一がイルカのなごり雪を投入。ロビンはイルカに乗った少年になりたかったのか、なごり雪に乗るがバラモンから蹴られてしまい、両軍でなごり雪を挟んで押し合いになるが、どこからか持って来たのか、リスの置物もなごり雪の上にセットされ、マスターもプリティをキックボードに乗せて直撃させ、そこでマスターがコーナーから気を浴びせようとするが、反対側のコーナーではプリティが気を狙おうとするが、マスターはデッドリードライブで阻止する。

1号は客からブランド品を奪い、バラモンが水を噴射する通常営業を行い、館内は千賀死ねコール、そしてバラモンがプロテクターで殴打すると、LGBTaroも捕まえてボウリング攻撃、スーツケースの上に忍も乗り、ボールが命中すると忍も吹っ飛ぶ。
そこでマスターがラダー二脚をセット、1号2号をその上に寝かせてコーナーからダイブを狙うが1号2号がパワーボムで叩きつけ阻止、マスターは大ダメージを負うが、カバーはバラモンがまたどこかから持って来たオットセイを投げてカット。そして対角線上にラダーがセットされると、その上に乗ったバラモンと2号が綱引きを開始するが、プリティがなぜか綱渡りを狙うと、ラダーが倒れて失敗してしまう。
 それでも納得しない両軍は南側中央通路で観客を巻き込んで綱引きを始め、その間にマスターはリングカバーを外し、3号はテニスボールを観客目掛けてスマッシュ、バラモンはミカンとリンゴをボールにしてホームランをかっ飛ばす。そしてマスターは1号を捕らえてテーブルに寝かせると、ラダーを二つ並べてオプジェを製作、鉄棒を完成させたマスターは鉄棒を握ったところで2号のミサイルキックで鉄棒オプジェは崩壊してしまう。
バラモンはプリティにヘルメットを被せ、頭にボールをセット、そしてバットでフルスイングを狙うが、バラモンはしっかり確認してから後頭部にフルスイング、その間にリングが解体され、一つのコーナー付近では板が外され、穴が空いた状態となる。
再びラダーを二脚セットしたマスターは、その上にテーブルもセット、宇宙大戦争恒例の和桶を被り1号2号目掛けてダイブを狙うが、1号2号がラダーを倒したため、マスターは穴目掛けてダイレクトに転落、和桶も割れてしまう。


これに怒ったバラモンは自転車のタイヤによる摩擦攻撃で1号、プリティを地味に制裁、そこでロビンのウルトラダイナマイトの援護を受けた松野が1号にゴージャススターエルボーを敢行も、髭女にカットされると、髭女の背中に1号2号3号が乗っかり、そのまま松野を圧殺、バラモンのプリティに狙ったボード攻撃もロビンに誤爆するなど、試合は40分も経過しているのに混沌とする。

ここでマスターがリング下から這い出るが、まだダメージの残るマスターに髭女が鉄骨パワーボムを敢行、マスターは大ダメージで動けないところで、LGBTaroが太陽の塔ミサイルを投入、ロビンめがけてコーナーから発射されるが、ロビンが間一髪かわして自爆となってしまう。
バラモンはラダーを投げつけて髭女らを排除すると、ミサイルを破壊しながらLGBTaroをテーブルにセット、コーナーのマスターに割れてボロボロになった和桶を被せて背面落としこと高輪ゲートウェイで3カウントを奪い。49分に渡る激戦を制した。
試合後はプリティが今までの無礼を謝罪し、再びムーの太陽の一員としてやりたいとアピールすると、マスターは謝罪を受け入れ、ムーの太陽は絆を確かめ合う。そしてバラモンから締めを任されたマスターは一旦シリアスに戻ってサスケとなりみちのくプロレスが25周年を迎えるとアピールしつつ、歌を歌いだす。そこでK-DOJOのリッキー・フジ、NOAHの味方冬樹リングアナがサプライズで登場すると、再結成したクレージークルーが歌を歌い、最後はサスケが「皆さんが一人でもいる限り!みちのくプロレスは永遠に不滅だーッ!」で締めくくった。
みちのくプロレスを生で見るのも何年ぶりだったのか、宇宙大戦争も13年と不吉な数字になるまで続けていたが、みちのくプロレスの25周年までよく続けたと思う。
そして今回の宇宙大戦争でクイーンズの関係者が見ておらず、またリンゴ農家やミカン畑の人達、そして食べ物を粗末にしたことでクレームが来ないことと、来年こそ次空の歪みに巻き込まれず、温泉に行けることを祈りつつ、会場を後にした。