初めての新木場1stRING、今年最後の観戦は全日本プロレス!

12月21日 全日本プロレス「ファン感謝デー」新木場1stRING 399人 超満員札止め


<第1試合~青木隊長の教育マッチ~ 20分1本勝負>

 ○青木篤志(6分22秒 片エビ固め)×大森北斗

※雪崩式ブレーンバスター


<第2試合 ~クリスマスプレゼントタッグマッチ~ 30分1本勝負>

○ホワイトめんそーれ ブラックめんそーれ(7分42秒 片エビ固め)渕正信 ×丸山敦

※エクスプロイダー


<第3試合~大森隆男の人生相談 International~30分1本勝負>

 ○大森隆男(6分38秒 解決)×ギアニー・ヴァレッタ


<第4試合 ~Evolution vs Sweeper~ 世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 30分1本勝負>

諏訪魔 佐藤光留 ○岡田佑介(13分1秒 体固め)ジェイク・リー 岩本煌史 ×佐藤恵一

※サトンデス


<第5試合 ファン感謝デースペシャル3Wayマッチ~ 三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 30分1本勝負>

○宮原健斗(12分8秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ)×ゼウス

※もう一人はKAI


<第6試合 ~Go Forward 2019 スペシャルシングルマッチ~ 60分1本勝負>

○野村直矢(18分11秒 片エビ固め)×青柳優馬

※マキシマム


 せっかく上京したんだから是非一度は訪れたい場所があった。それは各団体がよく使用する新木場1stRING、東京メトロ有楽町線に乗り終点の新木場駅に到着、少し離れた場所に新木場1stRINGがあった。

 開場となって中へ入ってみると、見やすい会場だが意外と狭いTVでは少し広く感じたが、今日は全日本ということでギッシリ入って超満員札止め、当日券も完売となっていた。


 第1試合では新人の大森北斗が青木に挑戦、北斗の攻めに青木がこう返すなど、青木リードで試合が進み、スリーパーで捕らえてからは一気に青木ペースとなる。青木はラリアット、ブレーンバスターで攻勢に出た後で、最後は雪崩式ブレーンバスターで勝利、貫禄の差を見せつけた。

 第2試合では東京限定出場になった渕が丸山と組み、ホワイト&ブラックのめんそーれコンビと対戦、渕の試合を生で見るのも久しぶりとなったが、めんそーれコンビは最前列の客の手をたたきながら登場もホワイトは「恥ずかしいぞ!」とボヤキ、今回はファンクラブの会員から抽選でリングアナが選ばれ、コールを受け、記念撮影でもブラックと一緒にめんそーれポーズを取るなど、意外とノリノリも、開始直前のマイクで渕が「正体は秋山社長なのでは?」と突っ込まれると、ホワイトはうろたえつつ全面否定していた。

 試合は渕がヘッドロックパンチ、レフェリーがチェックしてもパーと主張するなど奮戦、ドロップキックはかわされるが、ブラック、ホワイトとボディースラムで投げる。そして弱ったブラックにバックドロップを狙ったところで丸山が交代を志願、渕は仕方なく交代して丸山はバックドロップで投げることをアピールして踊り始めるが、その間にホワイトに代わると、ホワイトが秋山ばりのエクスプロイダーで3カウントを奪い勝利となる。しかしあのホワイトは秋山準ではなかったのであろうか…?

 第3試合?では大森の人生相談が行われ、相談者としてヴァレッタが迎えられるが、事前に説明がなされていなかったのか、ヴァレッタは試合だと思い込み、館内をシャウトしまくる。

 大森は日本語で「話せばわかる」「人生相談だ」と説得するが、とても日本語が通じているとは思えず、ヴァレッタは一旦大人しくなって、エプロンに逃れていた大森を招き入れるが、大森がロープを跨いだところで。ヴァレッタがロープを蹴り上げ、大森は股間を痛打、ヴァレッタは先にイスに座り、大森にイスに座るように迫り、大森は座ろうとするが、ヴァレッタはイスを引いて大森は転倒してしまう。

 ヴァレッタは大森を散々からかった上でチェーンを持ち出し、大森もチェーンを引っ張り綱引き状態になりながらも、ヴァレッタに「人生相談!」と迫るが、まったく日本語が通じない、そこで大森はブラックめんそーれを呼び出して、ブラックは救援に駆けつけるが、返り討ちにされ、大森もろとも制裁して引き揚げてしまう。大森は人生相談が出来ず落ち込むも、ブラックが励まし、結局人生相談は二人がアジアタッグを奪取するということで絆を確かめ合い、言葉と文化の違いということで解決してしまった。けどヴァレッタ相手に人生相談は企画段階で相当無理があったような…

 第4試合ではジュニアの前哨戦が行われ、岡田は岩本相手に積極的に絡んで火花を散らせば、光留もジェイク相手に鋭い打撃で攻めまくる。諏訪魔が恵一を攻め込んだ後で岡田に代わるが、岡田は恵一には眼もくれず岩本を挑発、これに怒った恵一は岡田に突進も岡田は全く相手にしない。

 交代した岩本はニーアッパーからラリアットで岡田を攻め込むが、ブレーンバスターを不時着した岡田はドロップキックで応戦する。

 終盤にはEvolutionが恵一を捕らえ、最後は岡田がトラースキックで抵抗する恵一を頭突きからラリアット、サドンデスで3カウントを奪い勝利となるが、岡田は常に前を向いていることでライバルだったはずの恵一との差を一気に広げた感じがした。

 第5試合の三冠ヘビー級選手権の前哨戦はゼウスを交えた3WAY戦で行われ、宮原を場外に追いやったKAIはゼウスにロープに振られながらも、宮原にトペスイシーダを発射、これに怒った宮原がゼウスとKAIのフィンガーロックの攻防に割り込んでKAIにビックブーツ、場外戦でも頭突きを浴びせる。

 だがここからゼウスが大暴れし客席でKAI相手に乱闘、リングに戻っても宮原に高速マシンガンチョップを浴びせる。

KAIはジャンピングハイキックでゼウスの動きを止め、スーパーキックの乱打からスプラッシュプランチャを狙うが、ゼウスが阻止を狙うと宮原がビックブーツで強襲、ブラックアウトでKAIを排除した後でゼウスをジャパニーズレッグロールクラッチで3カウントを奪い、前哨戦を制し、試合後も腕を頭に組んで腰クネでもやりかねなポーズでファンを魅了させる。

 今年最後の全日本のメインは野村vs青柳のアジアタッグ王者同士の対戦となり、グラウンドの攻防で互いに出方を伺う、だが青柳がDDTから首攻めで先手を奪い、スリーパーで執拗に絞めあげるが、エプロンでの攻防で野村はエプロンめがけてのニークラッシャーで反撃して足攻めで一気に流れを変える。

 青柳はフォアアームや反転式クロスボディー、ダイビングクロスボディーで流れを戻し、ジャーマンを狙うが、逃れた野村は低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、足四の字固めで捕獲。そしてフロッグスプラッシュを投下するが青柳は剣山で迎撃する。

 青柳は後頭部へのジャンピングニーからジャーマンスープレックスホールドで投げ、フィッシャーマンバスターを狙うが、背後に不時着した野村はレッドアローで応戦、ジャーマン合戦となって両者はダウンとなる。

 立ち上がった二人はエルボー合戦、競り勝った青柳は反転式クロスボディーを狙うが、読んだ野村が飛び前に青柳をキャッチしてからジャーマンで投げ、フロッグスプラッシュ、マキシマムで勝負に出る。

 しかし青柳はDDTで切り返し、突進する野村をエルボースマッシュで迎撃した後で連続ジャーマン、そしてロックスターバスターで勝負に出るが、野村が担ぎ上げてマキシマムを狙う。だが青柳も丸め込むと、強引にマキシマムを敢行もダメージですぐカバーできない。

 野村は再度マキシマムを狙うが、十字固めで切り返した青柳はエルボー合戦に持ち込み、ジャンピングニーが炸裂、しかしもう一発は野村がスピアーで迎撃すると、最後はマキシマムで3カウントを奪い、メインを勝利で飾った。

 試合後の野村はマイクで「来年は三冠ヘビー級のベルトを狙っていきます、俺が宮原健斗を引きずり降ろします!」とアピール、2018年度の全日本プロレスを締めくくったが、今年の王道トーナメントでのゼウス戦や、ジェイクとの30分フルタイムドローの試合を見る限りでは野村が三冠王座狙える位置に来ているのは確か、こういう発言をしたのは後輩である岡田がジュニアのベルトを狙いだしたのもあったのだろうが、こういった若手の自己主張は秋山準的にも大歓迎だと思う。

 2018年度の全日本を振り返ると地道ながらも団体全体にレベルアップしてきている、今年は野村、青柳、岡田の成長だけでなく、全日本独自だけでなくTAJIRIなど様々なルートを使って新しい外国人選手を発掘するなど、着実に選手層も厚くなってきている。

 この大会を終わると新木場を後にして伊賀へと戻ったが、ぶっちゃ言うと戻ってみたら旅の疲れが出て体調を崩してしまい、この記事を完成させるまでに時間を要してしまった。東京はよく歩き疲れさせてくれる街だった。

伊賀プロレス通信24時

略して「イガプロ!」、三重県伊賀市に住むプロレスファンのプロレスブログ!