更なる発展へのステップ…NOAHがリデットエンターテインメント社の子会社に

 プロレスリングNOAHが新体制に移行し、「リデットエンターテインメント社」がオーナー会社になることが明らかになった。既にリデット社はNOAHの持ち株を75%取得しており、NOAHを傘下に収めたているという。


 リデット社は前身であるエス・ピー広告社から数々のプロレス興行を手掛け、DDTの若手ブランド「DNA」や長州力プロデュース興行、31日後楽園で開催される越中詩郎プロデュース興行だけでなく飲食業もプロデュースするなど実績を持ち、長州が取締役会長を務める。


 会見には常務取締役で新日本プロレスでは執行役員を務め、実質上NOAHを取り仕切ることになった武田有弘氏が出席し、昨年の11月20日前後から子会社化に向けて話し合われており、NOAHの現場運営などはリデット社、不破洋介氏はこれまで通り社長として残留し経営面を担当する事で落ち着いたという。またNOAHの会長だった内田雅之氏は退任しリデット社の特別顧問に就任する。

 

 NOAHは2016年に旧体制のNOAHが崩壊し、新体制へ移行も団体としての信用もゼロから始まったことで苦難を余儀なくされてきた。昨年拳王が武道館、原田大輔が大阪府立体育会館大ホールへの進出を掲げ、ようやく上昇気流には乗せたものの、内田体制のままでは団体としては力不足であり、限界が見えていたのも事実だった。 


 そこでリテッド社がNOAHを傘下に加えることになった。NOAHにしてもは団体としての信用を取り戻すことと、組織としての発展が最重要課題であることから、会社として信用のあるリデット社の傘下になることは悪くはない話であり。これからNOAHを取り仕切る武田氏は新日本プロレスではnWoブームの仕掛け人でもあり、また興行で数々の実績を残している人物なことから、手腕は期待できる。


 また内田氏もようやく信用の置ける会社にNOAHをバトンタッチする事が出来た、内田氏は全日本プロレスに白石伸生を招いたというレッテルが貼られていたが、ようやく汚名返上が出来たと思う。

 NOAHは独自でのネット配信に立ち遅れ、ファンクラブの充実など大きな課題を残している事から、これらをどうカバーするか、期待したい。