12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN14」で実現が注目されるブロイド・メイウェザーJr.vs那須川天心戦を巡って、メイウェザーがインスタ上でキャンセルの意向を示したことで、メイウェザー側と交渉するために急遽渡米した榊原信行実行委員長が帰国して会見を行い、「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディングは解決しました。」「彼は12月31日大晦日にRIZIN.14のリングで那須川天心選手と対決します。」と予定通りに行うことを宣言した。
榊原氏はメイウェザー側がキャンセルを申し出た理由に関して「海外の放映権をイギリスの弊社のエージェントが動いているうちに言葉の間違いがどこかで起きた。オフィシャルかノンオフィシャルの試合かという言葉のミスアンダースタンディングが起き、それがアメリカの放送局やボクシング界に間違った情報が行って、メイウェザー選手に「どうなっているんだ?」と問われるポジションに立たせてしまった。そのことについてはしっかり軌道修正させて頂いた」と釈明。
ルールに関しても「3分3Rの手による打撃だけの試合になる。打撃による異種格闘技戦。蹴りは認められない。(交渉で)天心寄りのルールにしてあげられなかった。KOを目指し奇跡を起こしてほしい。エキシビションマッチです。日本ではエキシビションというとスパーリングと何かヌルいイメージがありますが、アメリカでは公式記録とならない試合をエキシビションマッチと言います。日米野球もエキシビションだし、猪木×アリ戦もエキシビション。今回の試合はお互いの勝敗は公式記録とはならないが、間違ってもスパーリングではなく、ヘッドギアもしない、KOを目指す3分3R、”スペシャルスタンディングバウト”としての対戦になる」とエキシビジョンではなくスペシャルスタンディングバウトになることを説明した。
榊原氏が帰国前にメイウェザーがインスタグラムで「ボクシングのエキシビションでキックなし。那須川と9分間、動き回る」と既に強調しており、エキシビジョンの解釈を巡って齟齬が見られ、また日米野球だけでなく、「猪木×アリ戦もエキシビション」と強調し新間寿氏を始めとする当時の関係者を激怒させるような失言もするなど、大丈夫なのかと思わせた。
わかるのはメイウェザーが来日して那須川との試合は現時点では予定通りに行われること、だが実現するまでにどんなトラブルが起きるか、結末もどうなるかも予測はつかない。そういった意味では注目かもしれないが、榊原氏やRIZIN側に対する不安も感じさせた。
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